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  ニュース     2022/11/06 20:59

マレーシア:中銀が利上げ、インフレ抑制で4会合連続 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は3日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を2.50%から2.75%に引き上げる決定を下したと発表した。インフレ抑制が狙いで、4会合連続の利上げとなった。
 ロイター通信によれば、利上げはアナリスト予想通り。中銀は5月から政策金利を1.00ポイント引き上げており、アナリストの間では、来年にも2度にわたって計0.5ポイントを追加利上げするとの予想も出ている。
 中銀は声明で、マレーシア経済が高い成長を維持する見込があり、引き締めの余地があったと説明。需要回復に伴うさらなるインフレ圧力を見越して先手を打ったとした。
 マレーシア統計局によると、9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月から4.5%上昇した。6カ月ぶりに減速したが、中銀は、需要拡大や補助金制度の変更により来年も高インフレが続くとみている。
 中銀は5月、OPRを1.75%から2.00%に引き上げ、4年4カ月ぶりの利上げを敢行。それまで10会合連続で過去最低の金利水準を維持していたが、新型コロナウイルス禍からの経済回復が如実に見られ、インフレ圧力が高まる中で金融正常化に舵を切った。


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