【亜州ビジネス編集部】アイカ工業は24日、接着剤メーカーの地場系アドテック・コンソリデイテッドを買収すると発表した。熱で融かして使用する「ホットメルト接着剤」を生産する会社で、アイカ工業は株式70％を取得する。衛生材用ホットメルト接着剤分野で事業拡大を図りたい考え。また、アドテックのネットワークを活用し、東南アジアやアフリカ、北米などで販路を広げる。
　個人株主2人と同日に契約を締結。4月1日付で株式を取得する。取得額は2800万米ドル前後となる見通しで、今後調整する。
　アドテックは2017年設立で資本金4200万リンギ（約10億9000万円）。衛生材用ホットメルト接着剤のほか、DIY用グルースティック、産業用ペレットなどを手掛け、世界約50カ国に販路を持つ。19年の売上高は1億1200万リンギ、営業利益は900万リンギだった。
　アイカ工業は21年3月期までの4カ年中期計画で、機能材料事業と海外展開を推進。これまで自動車や木材・建材向けのホットメルト接着剤の製品開発や販売拡大を、日本や中国、タイ、インドネシアで図ってきた。


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