【亜州ビジネス編集部】INPEXは、二酸化炭素（CO2）を回収して地下に圧入・貯留する「CCS」事業の開発に向け、サラワク州営企業のペトロリアム・サラワク（ペトロス）との間で共同協力協定を交わした。州内で排出されるCO2を回収・貯留し、脱炭素化に貢献する。
　石油・天然ガス開発などから排出されるCO2を対象とする方針。両社でCCS技術や実施方法、場所などの検討を進める。
■サラワク沖で2鉱区落札
　INPEXは、国営石油ペトロナスが実施した探鉱鉱区の入札でサラワク沖北東部の2鉱区を落札した。マレーシアでの落札は2012年以来。先週に生産分与契約（PSC）を締結した。いずれも権益52.5％を取得し、オペレーターとなる。
　ペトロナスは同日、複数の企業と計9鉱区のPSCを交わした。探査への総投資額は17億リンギ（約520億円）を見込む。


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