商工省は5日、電気料金を今月末に平均8.36％引き上げると発表した。値上げは2017年末以来で、10年以降では8度目。可能な限り値上げを延期してきたが、コスト上昇で発電会社の採算が合わないことから決断した。ベトナムネットが6日付で伝えた。
　現在の電気料金は1キロワット時（kWh）当たり平均1720ドン（約8.3円）。これを1864ドンに引き上げる。
　商工省のホアン・クオン・ブオン次官は値上げについて、もともと昨年に予定されていたが、マクロ経済の安定を重視する政策のもと、延期してきたと説明。ただベトナム電力グループ（EVN）の発電コストを算出した結果、これ以上の延期は避けられないと判断した。10％以内の値上げであれば、首相承認を経ずに商工省が判断を下せる仕組みとなっている。
　ブオン次官は、今回の料金値上げが今年の国内総生産（GDP）を0.22％下げ、消費者物価指数（CPI）を0.29％押し上げると予測されるが、政府が目標とするGDP目標（6.8％）の達成には支障がないとしている。


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