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  ニュース     2020/08/18 23:59

インドネシア:7月の輸出10%減、貿易黒字は9年ぶり大きさ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】インドネシア中央統計局が18日発表した2020年7月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比9.9%減の137億2980万米ドル、輸入額は32.6%減の104億6680万米ドルだった。貿易収支は3カ月連続の黒字を計上。黒字幅は32億6300万米ドルと、11年8月以来の大きさだった。

 輸出額の減少は2カ月ぶり。前月は連休日程のズレの関係で前年同月を上回っていた。ただ、新型コロナウイルス流行や原油安の影響を受け、輸出入とも減少傾向にある。特に輸入額は、新型コロナ対策の活動制限に伴う内需低迷や通貨ルピアの下落により、4〜5月も2桁の落ち込みだった。

 輸出額の内訳は、全体の9割超を占める非石油・ガスが5.9%減、約5%の石油・ガスが49.7%減。輸出量は非石油・ガスが17.4%減、石油・ガスが23.6%減で、石油・ガスは価格下落が響いている。

 1〜7月の累計は、輸出額が前年同期比6.2%減の901億1750万米ドル、輸入額が17.2%減の813億7000万米ドルで、貿易収支は87億4750万米ドルの黒字だった。主要品目の輸出額は、パーム油を含む天然油脂が12.0%増、鉄鋼が35.3%増などと好調。一方で自動車・部品は27.2%減と落ち込みが大きかった。非石油・ガスの国・地域別輸出額は、最大の中国向けが11.8%増え、2番目に多い米国向けは1.6%増加。一方、3番めの対日輸出は7.9%減だった。

 輸入は自動車・部品と繊維の下げ幅が30%を超えるなど、主要10品目のうち6品目でマイナス。非石油・ガスの国・地域別輸入額は、3割を占め最大の中国からが13.7%減、2番目の日本からが26.1%減だった。


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