ニュース 2019/11/22 23:59
タイ:10月の輸出4.5%減、農産物の2けた減続く
経済・統計 貿易 タイ
商務省が21日発表した2019年10月の輸出額は、前年同月比4.5%減の207億5780万米ドルだった。減少は3カ月連続。バーツ高などで農産物が前月に続く2けた減だった。輸入額も3カ月連続のマイナスとなり、7.6%減の202億5130万米ドル。貿易収支は5億650万米ドルの黒字だった。
輸出額は7月に特殊要因でプラスだったが、米中貿易摩擦やバーツ高の影響で18年秋から減少傾向にある。商品相場の変動も影響しており、石油や金地金の関連製品を除けば10月の輸出額は1.0%減だった。
農産物の輸出額は15.3%減少。バーツ高や世界的な供給過剰などの影響を受け、主要作物の輸出量がコメは4割弱の減少、天然ゴムとキャッサバ製品は2割減と低迷し、輸出額はいずれも2〜3割落ち込んだ。一方、食品は5.3%増とプラスが続く。うち砂糖は輸出量、輸出額とも3割増えた。
全体の8割を占める主要工業製品は2.6%減。石油製品が4割減、金地金と化学品がともに2割減と落ち込みが大きかった。一方、自動車・部品は0.1%増とほぼ横ばい。コンピューター・部品は2.7%増と、13カ月ぶりのプラスを記録した。
主要国への輸出額では、日本向けと米国向けが増加する一方、中国向けが減少に転じた。日本向けは2カ月連続のプラスとなる0.5%増。商務省は増加の理由を、「米中貿易摩擦を背景とした電子分野の世界的なサプライチェーン再構築が進行した結果」と分析した。米国向けは4.8%増。コンピューターなど米国が中国に対して制裁関税を発動させた製品の輸出が6.2%増えた。中国向けは4.2%減。化学品や農産物が落ち込んだ。
10月の輸入では、原油や天然ガスなどの燃料が3割減少。原材料・半製品と消費財もマイナスだった。一方、資本財と車両・輸送機器はともに拡大。車両・輸送機器では、乗用車と商用車の輸入額がともに倍増した。
国家経済社会開発委員会(NESDC)は11月半ば、19年通期の輸出額の伸び率予測をマイナス2.0%に下方修正した。ただ、1〜10月は前年同期比2.4%減の2073億2970万米ドルと、予測を超えるペースで落ち込んでいる。同期の輸入額は4.1%減の1994億4180万米ドル、貿易収支は78億8790万米ドルの黒字だった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
輸出額は7月に特殊要因でプラスだったが、米中貿易摩擦やバーツ高の影響で18年秋から減少傾向にある。商品相場の変動も影響しており、石油や金地金の関連製品を除けば10月の輸出額は1.0%減だった。
農産物の輸出額は15.3%減少。バーツ高や世界的な供給過剰などの影響を受け、主要作物の輸出量がコメは4割弱の減少、天然ゴムとキャッサバ製品は2割減と低迷し、輸出額はいずれも2〜3割落ち込んだ。一方、食品は5.3%増とプラスが続く。うち砂糖は輸出量、輸出額とも3割増えた。
全体の8割を占める主要工業製品は2.6%減。石油製品が4割減、金地金と化学品がともに2割減と落ち込みが大きかった。一方、自動車・部品は0.1%増とほぼ横ばい。コンピューター・部品は2.7%増と、13カ月ぶりのプラスを記録した。
主要国への輸出額では、日本向けと米国向けが増加する一方、中国向けが減少に転じた。日本向けは2カ月連続のプラスとなる0.5%増。商務省は増加の理由を、「米中貿易摩擦を背景とした電子分野の世界的なサプライチェーン再構築が進行した結果」と分析した。米国向けは4.8%増。コンピューターなど米国が中国に対して制裁関税を発動させた製品の輸出が6.2%増えた。中国向けは4.2%減。化学品や農産物が落ち込んだ。
10月の輸入では、原油や天然ガスなどの燃料が3割減少。原材料・半製品と消費財もマイナスだった。一方、資本財と車両・輸送機器はともに拡大。車両・輸送機器では、乗用車と商用車の輸入額がともに倍増した。
国家経済社会開発委員会(NESDC)は11月半ば、19年通期の輸出額の伸び率予測をマイナス2.0%に下方修正した。ただ、1〜10月は前年同期比2.4%減の2073億2970万米ドルと、予測を超えるペースで落ち込んでいる。同期の輸入額は4.1%減の1994億4180万米ドル、貿易収支は78億8790万米ドルの黒字だった。
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