【亜州ビジネス編集部】日揮ホールディングスは、国営石油ペトロナスからサバ州沿岸での天然ガス液化基地建設を受注したと発表した。海上で天然ガスの精製・液化・貯蔵・積み出しを行う浮体式LNG生産施設（FLNG）で、マレーシアで初めて沿岸に建設される。LNGの年産能力は200万トンに上る。

　韓国のサムスン重工業と共同でEPCC（設計・調達・建設・試運転）を受注した。建設地は同州シピタンの石油＆ガス産業パーク沿岸部で、納期は2027年。日揮のグループが主にLNG生産プラントの設計・調達・試運転や陸上付帯設備のEPCC、事業全体の管理を担当し、サムスン重工はFLNG船体のEPCなどを手掛ける。

　天然ガスはサバ州沖のガス田から輸送される。ペトロナスは同州沖のガス田で2基のFLNGを操業しており、沿岸の基地が完成した後は3基合計で年産能力が470万トンに拡大する。


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