【亜州ビジネス編集部】三菱重工業は6日、傘下の三菱重工機械システムなどが「V2X（車とモノとの通信）」対応システムを開発し、シンガポールでの実証試験に成功したと発表した。現地法人の三菱重工アジアパシフィックと、現地の南洋理工大学（NTU）との共同事業で、道路脇に設置した装置と車載機器を用いて通行車両の追跡などを行った。

　5〜8月にNTUのキャンパス内で実施。三菱重工機械システム製の車載器の無線通信に関わるソフトウエアをV2X対応とし、同一の機器で道路課金の通信機能とV2Xの通信機能を同時に運用することができるようにした。車の流れをリアルタイムで把握することが可能になり、将来は緊急車両や路線バスを優先的に走行させるような道路交通システムなどに活用できると見込む。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。