【亜州ビジネス編集部】東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する発電会社JERAは1日、液化天然ガス（LNG）調達業務の戦略拠点をシンガポールに設立したと発表した。長期売買契約を結ぶ際に、契約条件の改定や価格改定の交渉、最新情報に基づくLNG市場の分析、LNG調達ポートフォリオ戦略の策定などを担当する。
　LNG市場の分析や、商務、法務、交渉などの分野で専門知識と経験を有する新会社として、JERA LPSを全額出資で設立。同日に営業を開始した。
　JERAによると、市場環境が複雑化し、過去に締結した長期売買契約には実態に合わなくなったものもある。また、価格改定の交渉では、最新のLNG市場の知見や専門性が欠かせないという。このためLNG取引の中心地として人材や情報が集まるシンガポールに拠点を設立し、LNG調達ポートフォリオの価値最大化を図る。


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