【亜州ビジネス編集部】半導体製造装置の部品製造を手掛けるフェローテックホールディングスは、クリム・ハイテク工業団地内（ケダ州）への工場建設に5億リンギ（約147億円）を投資する。米国法人のフェローテック（USA）の宮永英治社長と会談した訪米中のアズミン・アリ貿易産業相が17日明らかにしたもので、工場は来年にも稼働を開始する見通しという。

　工場の敷地面積は約8万1000平方メートル。金属加工やロボット組み立て、石英・セラミックス加工製造、部品洗浄を手掛ける。運営するのは現地法人のフェローテック・マニュファクチャリング・マレーシア（FTMM）で、資本金は2500万米ドル。フェローテックホールディングス、フェローテック（USA）、中国法人の杭州大和熱磁電子（FTH）の3社共同で出資している。同相によると、現地で250人の新規雇用が期待される。

　フェローテックは従来、マレーシアとシンガポールでは販売会社を通じて顧客開拓を進めてきた。しかし、半導体業界の大手企業の東南アジア進出が続く中、マレーシアにも初の大規模生産拠点を設置することを決めた。


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