【亜州ビジネス編集部】病院運営のKPJヘルスケアは1日、インドネシアから撤退すると発表した。事業再編が目的で、現地3社の株式を東南アジア同業大手のコロンビア・アジア・ヘルスケアに1億5020万リンギ（約46億円）で売却する。
　ジャカルタ近郊の新都市「BSDシティー」で病院（病床200床）を運営するKPJメディカの株式75％と、この病院の不動産権利などを有する2社の全株式を売却する。コロンビアは傘下のヌサウタマ・メディカリンドを通じて買収。KPJメディカの残りの25％も個人投資家から取得し、完全子会社化する。
　KPJヘルスケアは、現地の外資規制が厳しいことも撤退理由の一つにあると説明。撤退後はマレーシア事業に注力するとしている。
　コロンビアにはマレーシアの金融大手ホンリョン・フィナンシャル・グループなどが出資。東南アジア3カ国で計19の病院を運営し、内訳はマレーシアが13カ所、ベトナムとインドネシアが3カ所ずつとなっている。


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