ニュース 2019/03/05 22:10
フィリピン:2月のインフレ率3.8%に低下、食品の減速続く
経済・統計 インフレ率 フィリピン
フィリピン統計庁(PSA)が5日発表した2019年2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比3.8%だった。上げ幅は前月から0.9ポイント低下。4カ月連続の減速で1年ぶりの低水準となり、政府目標の2.0〜4.0%に収まった。18年半ばに高騰した食品や輸送の伸びが引き続き低下。11品目のうち9品目で前月の伸びを下回り、残り2品目は横ばいだった。一部食品とエネルギーを除くコア指数は3.9%と前月から0.5ポイント低下した。
品目別の上昇率は、CPIに占める比重の大きい食品・非アルコール飲料が4.7%と前月から0.9ポイント低下。また、輸送は1.2%となり、2016年12月以降で最低だった。アルコール飲料・タバコは12.2%と品目別で上げ幅が最も大きかったが、4カ月連続で低下している。一方、教育は前月と同じマイナス3.8%で、唯一のマイナスだった。
18年はコメ不足や燃料高を背景として、年初から9月までCPI上昇率の拡大が続いた。ただ、政府がコメの輸入を拡大したことや、中央銀行が同年11月まで5会合連続での利上げを実施したことで、その後は落ち着きを取り戻している。
フィリピン中央銀行によると、政府の予算調整委員会(DBCC)は先月末、19〜20年のインフレ率目標を2.0〜4.0%に据え置くことを決定。21〜22年も同率に設定した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
品目別の上昇率は、CPIに占める比重の大きい食品・非アルコール飲料が4.7%と前月から0.9ポイント低下。また、輸送は1.2%となり、2016年12月以降で最低だった。アルコール飲料・タバコは12.2%と品目別で上げ幅が最も大きかったが、4カ月連続で低下している。一方、教育は前月と同じマイナス3.8%で、唯一のマイナスだった。
18年はコメ不足や燃料高を背景として、年初から9月までCPI上昇率の拡大が続いた。ただ、政府がコメの輸入を拡大したことや、中央銀行が同年11月まで5会合連続での利上げを実施したことで、その後は落ち着きを取り戻している。
フィリピン中央銀行によると、政府の予算調整委員会(DBCC)は先月末、19〜20年のインフレ率目標を2.0〜4.0%に据え置くことを決定。21〜22年も同率に設定した。
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