【亜州ビジネス編集部】化学メーカーのデンカは8日、西部ジュロンの工場で進めていた機能樹脂「MS樹脂（メタクリル酸メチル―スチレン共重合体）」の設備増強工事が完了したと発表した。1日に稼働を開始し、年産能力を14万トンに倍増。液晶テレビのバックライト用導光板や化粧品の容器向けなどの需要を取り込む。
　子会社のデンカシンガポールが約27億円を投じ、既存の汎用ポリスチレン生産設備をMS樹脂用に改造。MS樹脂の生産設備を以前の1基から2基に増やした。
　MS樹脂は、テレビ・モニターの省エネルギー・大画面化・狭額縁化や、化粧品容器の高品質化を受けて需要が高まっているという。


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