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  ニュース     2021/08/17 20:57

マレーシア:ムヒディン首相が辞表、連立与党の離反相次ぎ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】ムヒディン首相は16日、アブドラ国王に辞表を提出した。新首相が選出されるまでは暫定首相にとどまる。各紙が報じた。

 同氏は15日に辞意を表明。連立政権に参加する統一マレー国民組織(UMNO)の議員が相次ぎ離反を明らかにする中、連立与党が議会の過半数を維持できないとして、辞意を固めた。16日の特別演説では、新型コロナウイルス感染症の抑制と経済回復に自身が尽力してきたと強調。勢力争いによりこうした努力が損なわれるのは嘆かわしいと述べた。

 ムヒディン氏は2020年3月に第8代首相に就任。投票による選出でなく、下院議員(定数222議席)で過半の支持が得られると信じ得るとして、国王が任命した。就任直後に新型コロナ流行が発生し対策に奔走したが、感染が収まらず批判が相次いだ。また数カ月にわたる活動制限により議会が招集されなかったことについても、不信任案の提出を先延ばししたとして批判が上がっていた。

 マレーシアの新型コロナ感染者数は累計で約110万人、死者は1万2000人に上っている。抑制に向け、今年6月から全国的にロックダウン(都市封鎖)を実施。いまだにクアラルンプールやセランゴール州、行政首都プトラジャヤ、ヌグリスンビラン州、ケダ州の都市部では厳しい制限がとられている。


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