【亜州ビジネス編集部】商船三井は6月29日、シンガポールで初となる自動車運搬船へのバイオディーゼル燃料の給油に成功したと発表した。同社が運航する自動車船「ヒロイック・エース」が、シンガポール港で荷役中に仏エネルギー大手トタルエナジーズから廃食油由来のバイオ燃料の供給を受けた。従来油に比べ温室効果ガスの排出を17％削減する効果に期待できるという。同船舶はシンガポールからアラブ首長国連邦（UAE）のジェベルアリ港に向かった。

　商船三井は欧州近海で1年以上にわたりバイオ燃料航行の試験に取り組んできた。今回使用されたバイオ燃料は、同社の試験航行で舶用エンジン・補機と高い適合性が確認できており、安全に消費、運航される見通しとしている。


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