デジタル証券の発行・保管・取引を総合的に提供する金融市場プラットフォームのiSTOXは5,000万米ドルの事業拡大資金を調達した。出資者には日本の官民が多数含まれる。

　iSTOXは上場審査や証券の発行、保管、流通市場の運営を行う資格を与えられており、シンガポール国営投資会社のテマセク・ホールディングスも出資している。

　今回出資したのは日本の官民ファンド産業革新投資機構（JIC）の投資ファンド、日本政策投資銀行、岐阜県を拠点とする十六銀行、千代田区に本社を置くベンチャーキャピタルのモバイル・インターネットキャピタル。既存株主のシンガポール取引所（SGX）、東海東京フィナンシャル・ホールディングス、韓国のハンファ・アセット・マネジメントも追加出資した。

　シンガポール当局は、SGXとiSTOXを共存させることで、アジアの金融ハブとしての機能をさらに強化する考えだ。

　iSTOXには不動産信託の一部やヘッジファンドの一部など、これまで証券として販売されてこなかった資産の上場が計画されている。東海東京は首都圏のオフィスビルなどの不動産を裏付けとしたデジタル証券を上場させる。

　JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツの鑓水最高経営責任者は、日本の金融サービスの開発にも役立つ投資だと述べた。

（提供：AsiaX　http://www.asiax.biz）


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