【亜州ビジネス編集部】ダイハツなどが出資する国産車メーカーのプロドゥアは、新型のスポーツ多目的車（SUV）「D55L」の予約受け付けを開始した。2019年末にダイハツが日本に投入した「ロッキー」をベースとしたモデルで、価格は6万2500〜7万3400リンギ（約163万〜約192万円）。

　グレードは3段階あり、いずれも排気量は1.0リットル。排ガスの圧力を利用してエンジンの小型化・高火力化を実現するスーパーターボチャージャーを搭載した。変速機にはプロドゥア車で初となる無段変速機（CVT）を採用。燃費は1リットル当たり18.9キロメートルと、このクラスでトップクラスを誇る。またレーン維持コントロールや死角モニター、車間距離を制御するアダプティブ・クルーズ・コントロール（ACC）など安全性や利便性を向上させる機能を搭載した。

　ザイナル・アビディン・アフマド最高経営責任者（CEO）は、「SUVの需要が高まる中で投入を決めた。コンパクトサイズで都市部の日常生活にも最適なモデルとなっている」と話した。

　プロドゥアの20年販売は22万163台で、市場シェアは41.6％。15年連続で首位を維持した。21年は前年比9％増の24万台を目指している。


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